焼酎畑。

一杯の酒の中にある愉しみは、心地よく酔うこと、
味わいや香り、飲み方の工夫などだけではありません。
酒は、もっと深い歓びを飲む人に与えてくれるはず。
なぜならば、酒は地域の風土や歴史に育まれた文化だからです。
世界中で愛される酒、ワインの最高峰の格付け“Grandcru”が
特級畑を表す言葉であるように、
本来、酒は畑と深い関係にあります。
原料となる芋や米が生まれた畑、そこに降り注ぐ光や
風の匂いまで伝わってくるような焼酎を造らなければ、
薩摩の文化を、全国へ、世界へ誇ることはできません。
私たちが「土から始める焼酎造り」にこだわる理由はそこにあります。
芋や米を仕入れるのではなく、自らの手で育てる。
蔵の中だけで焼酎を造るのではなく、太陽の下、大地の上で
汗を流しながら焼酎の旨さを掘り起こす。
農業と蔵との間に隔たりのある酒造りは文化ではなく産業です。
生産量や効率を求めるのではなく、手間をかけてでも酒質にこだわり、
一本一本、旨さが生まれた背景まで
味わっていただける焼酎をお届けすること。
それが、薩摩の焼酎が日本中の人々から愛される
國酒となるために欠かせないことだと私たちは信じています。
薩摩にひろがる風景と積み重ねられた時間を、宝山を通して
もっと、もっと、たくさんの方々へ伝えていきたい。
私たちは、今日も畑に立ち、土と語りながら焼酎の未来を見つめています。

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