宝山誕生秘話 2015年8月12日

宝山誕生秘話Vol.2

今回は宝山の代表銘柄の一つに数えられる「富乃宝山」の誕生秘話についてご紹介いたします。(^ー^)ノ 富乃宝山は、西酒造の八代目蔵元で、現在代表取締役を務める西陽一郎社長の手によって生まれました。誕生したのは西社長が東京農業大学:醸造学科の4年生の時です。1980年代後半だった当時は「清酒ブーム」で、焼酎といえば「クセが強く、お湯で割って飲むオヤジの酒」というイメージが強く、同級生のほとんどが清酒蔵の息子さんでした。ある日、同級生達と実家のお酒を飲み比べした際に、「焼酎は何を飲んでも一緒、蒸留するから適当に造っても大丈夫」と言われ、西社長の闘志に火が付きます。“焼酎が軽く見られている!”という悔しさから「自分の代で焼酎の概念を打ち破る焼酎を造り、芋焼酎を“國酒”にする!」と決意しました。
大学4年の冬休みに帰郷した機会を利用して、研究・考案のもと、確信していた焼酎造りを実行します。狙う酒質は「ロックで楽しめるフルーティな香りの芋焼酎/静かなBARカウンターにも似合う芋焼酎」です。それは、それまでの“基本”を根底から変える仕込み方法でした。まず酵母には焼酎の仕込みに使われることがなかった「吟醸酵母」を用います。そして麹には吟醸酵母が動きやすい環境を創るために、クエン酸を生成しない「黄麹」を採用。原料芋には当時主流だった「白豊(しろゆたか)」ではなく、食用としても美味とされていた「黄金千貫(こがねせんがん)」を使用し、芋をていねいに包丁でカットしてから仕込みました。さらに、もろみの温度管理を酵母に合わせて「低温醗酵」させ、最後の蒸留では、それまでどの蔵でも試したことがなかった最初は常圧蒸留→途中から減圧に切り替える「常減圧可変蒸留法」で行いました。こうして出来上がった焼酎は西の読み通り、華やかでフルーティな香りとキレの良い口当たり、そして芋の深い旨みが感じられる芋焼酎に仕上がりました。これが、「富乃宝山」誕生の瞬間です。Σd(ゝ∀・) 焼酎を“國酒”にするために、大学生だった八代目蔵元によって研究・開発され、現在の西酒造の基盤を創ってくれた銘柄です。ロックで楽しめるフルーティな香りの芋焼酎として、今後もどうか末永くご愛飲ください。( ´ ▽ ` )ノ 次回の宝山誕生秘話では、「吉兆宝山」をご紹介いたします♪

 

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