蔵人　宝山吟味蔵の山下です。

今回ご紹介するのは宝山吟味蔵で活躍する研究員の「山下いのり」です。地元：鹿児島県出身の山下は、大学時代は工学部で化学工学や環境・ゼロエミッションの研究を行い、大学院では「焼酎の蒸留」について研究しました。大の焼酎好きである両親に育てたれた山下も、大学時代に焼酎の魅力に魅かれ、その頃から“焼酎を造る仕事”に就くことを決めていたそうです。自他ともに認める「酒豪（事実、相当強いです）」であり、宝山吟味蔵のムードメーカーである山下のメッセージに、私たちも刺激を貰いました。(*´∀｀)

■山下より■
新卒で西酒造に入社して以来１０年間、「酒質の安定と向上」をミッションに醸造現場と連携しながら銘柄別の香りや味の成分、原料や麹菌・微生物の特性について研究とデータ化を行ってきました。また、試験農場で育てている３０種類以上に及ぶ品種のお芋や新たな仕込み米の研究、またそれらを原料にした小仕込み試験、宝山吟味蔵が造りだす「名もなき焼酎」の開発にも参加させていただいています。昔から何かに「挑戦」することが好きだった私にとって、誰もやったことがない仕込みに挑戦し、新しい「宝山」ブランドを生み出すこの仕事は、何ものにも代えがたい大切な仕事です。私がもっとも重視し刺激的に感じるのは「お客様の評価」です。宝山吟味蔵が生み出した「名もなき焼酎」を飲んで下さったお客様からは本当に様々なご評価をいただきます。「最高」な評価と「最低」な評価でご意見が真っ二つに分かれたものもありました。現在「０１５」の開発に着手していますが、これからも無難な研究成果を狙うのではなく、西酒造らしく努力と挑戦を繰り返して、最高の成果を目指したいと思います。